福井県坂井市丸岡町にある眼科医院です
都筑眼科医院

子供の視力は、生まれた時は0.1以下で、生後、物を見ることによって発育していき、小学校入学の頃に、1.0以上に到達します。視力発達の過程で、遠視、乱視、不同視（左右の度数に差がある）、斜視などの発達を阻害する因子が存在すると、視力が十分に発育しません（弱視）。人間の視力が発育するのは、10歳頃までで、その時点での矯正視力が、一生の視力を決めることとなります。出来るだけ早期に、視力発育を阻害する因子を発見、診断し、眼鏡装用、アイパッチなどの適切な処置を受けないと、一生、不十分な視力（弱視）で生活しなければならなくなります。繰り返しとなりますが、小学校高学年以上となってからでは、弱視の治療は困難となります。視力健診で悪い結果が出た時や視力不良の兆候を感じた時はすみやかに眼科専門医で検査を受けて下さい。

　次に、小学生、中学生、高校生の近視についても、必ず、眼科専門医で検査を受けるようにして下さい。眼科医の検査を受けずに、眼鏡店での検査で作成した眼鏡には、強すぎるなどの不適切な度数の眼鏡が多くみられます。不適切な眼鏡を装用し続けると、疲労しやすくなったり、近視の進行を促進する可能性もあります。眼鏡を作成する時には、子供に限らず大人でも、眼科専門医で検査を受けて、眼鏡処方箋の発行を受けることが大原則ですが、特に小中高生の場合は注意が必要です。

子供の時期に装用する眼鏡は、その後の一生の視力を左右する重要なものです。必ず、眼科専門医で検査を受けるようにして下さい。